ダイエットの効果とホメオスタシス

ホメオスタシスとはどんなものかを認識することで、よりダイエットの効果を引き出すことができるようになります。

人間には、ホメオスタシスという機能があります。

ホメオスタシスとは、”生体恒常性”と訳されます。アメリカの生理学者 W.キャノンが,その著『人体の知恵』  で提唱した生物学上の概念で、生物が外部環境の変化や食物の影響されずに、体温 ・ 血糖値 ・ 血液酸性度などの生理的状態を一定に保つ仕組みのことをいいます。

このホメオスタシスは、普段は特に意識することがない機能ですが、ダイエットをする時には密接に関わってくることがあると言われています。

日頃の食事よりも、大幅に量を減らした時などに、ホメオスタシスが働きダイエットを阻害することがあります。

カロリーの補給量が滞ると、人体は飢餓が迫っていると判断し、食事が少なくなっても生命維持が可能なように、体にエネルギーを蓄えようとします。

人体が不要なカロリーを消費しないように、体を節約モードに移行させます。

ダイエットを達成するためにと食事を少なくすると、人体はトラブルが発生したと勘違いして、飢餓状態に体が備えられるように、節約モードに入ります。

食事などで摂取したカロリーが燃えづらくなって、結果としてダイエットが難しくなります。

スムーズにダイエットを行うためには、ホメオスタシスの機能が働きにくくなるような工夫をする必要があります。

カロリーの低い食事ばかりをしていると、ホメオスタシスが機能しますので、食事を減らすダイエットはほどほどにします。

カロリー摂取量が少ないとホメオスタシスが活発になりますが、それだけでなく、たんぱく質を減らすことも関係してくるとされています。

摂取カロリーを少なくするといっても、ある程度は肉や油を摂取して、体に必要な栄養補給をしましょう。

体に必要な栄養は確保し、ホメオスタシスが働きすぎない程度に食事量を抑制することで、効果的なダイエットができるようになります。

 

ダイエットの効果とたんぱく質

食事制限によるダイエットをしてもホメオスタシスが働かないようにするには、日々の食事の分量に気を配ることが大事です。

ダイエットをしている時は、食事の量を少なくするだけでなく、栄養の偏りがないように配慮しながら、カロリーの摂取量を調節することが大事になります。

健康維持のために必要な栄養素にはいろいろなものがありますが、ダイエットをしている時は、特にたんぱく質不足に注意をしましょう。

どんな理由で、ダイエット時にはたんぱく質の摂取が重要な役割を持っているとされているのでしょうか?

肉は、たんぱく質の多い食品としてメジャーな食べ物であり、次いで大豆や乳製品があります。

肉にしろ、乳製品にしろ、カロリーが高い食品であることから、特にダイエットをしている人はこれらの食材を遠ざけがちです。ですが、たんぱく質は、ダイエットの成功と切っても切れない関係にあります。

ダイエット効果アップには、たんぱく質がいるのです。

人間の筋肉は、たんぱく質がそもそもの原材料として用いられているとされています。

効果的なダイエットをしたいなら、脂肪を燃焼させるために必要な筋肉をつけるため、たんぱく質は必須の存在です。

たんぱく質が欠乏すると、筋肉量自体もどうしても減少してくるものです。

人体の筋肉が減少すると、基礎代謝が下がります。

基礎代謝は、体を維持するために必要なエネルギーであり、安静にしていても消費すると言われています。

リバウンドがあるために、ダイエットが期待するような効果が出ないという方がいます。

食事から得る栄養のバランスがよくないために、ダイエットをしても容易にリバウンドしてしまうという人は少なくありません。

食事は減らし過ぎず、体に必要な栄養やたんぱく質はしっかり摂取することと、適度に体を動かして筋肉が減りすぎないようにすることが、ダイエットの効果を保つコツです。

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